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『コメをやめる勇気』 [-2020本(農業)]

- コメ作りを前提とした農業では、日本に未来はない
   高齢農家が引退し、耕作放棄が急増する。このあまりに聞き慣れた危機が、本当に目の前にせまってきた。かつて先人たちが懸命の努力できりひらいた田畑が、荒れた原野にもどろうとしている。
 危機の根底に、兼業農家が中心の農業システムと、かれらがつくってきた日本の主食のコメがある。兼業モデルは、農業の経営と技術の進歩をはばんだという見方がある。
 これは、ある意味正しい。だが、会社や役場でもらう給与も合わせれば、かれらはそれなりに豊かで、高度成長期に都市と農村が分裂するのをふせいだ。兼業モデルは、日本社会の安定装置だったと言っていい。  だが同時に、それは「壊れたシステム」でもあった。
 利益が出ているのかどうかをかえりみず、採算無視でコメをつくる。この奇妙な仕組みが、需給ギャップを取り返しのつかない水準まで深刻にし、コメを中心とする日本の農業をピンチにおとしいれた。すさまじい勢いで加速する高齢農家の脱落は、新しい経営の拡大を上回り、だれも耕すものがいない農業の「空白地帯」を日本中に生む。
 一方、農政はまるで思考停止のように、コメにこだわり続ける。日本人がコメを食べなくなったと知ると、こんどは家畜が食べるコメを農家につくらせる。だが、これは補助金がなければ成り立つ可能性がゼロの「官製作物」だ。危機的状況にある財政に、補助金で農家を支える余裕はない。
 兼業だらけの農業システムはなぜ誕生し、どうして滅び去ろうとしているのか。目がくらむような米価の下落にあらがい、生きのこることができるのは、どんな経営なのか。そしてどうすれば、農地の荒廃をふせぎ、将来の世代に手渡すことができるのか。日本経済新聞編集委員が徹底的な現場取材と農政改革の分析に基づいて明らかにする。

-------------------------- [Amazon 商品紹介より]

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他業種同様に常識的に考えれば、
こんな割の合わない製品作りは無い。
ならば、さぁ、勇気を出して・・・!


さて、先週所用で東京へ行ってきたが、
15年ぶり?に八重洲ブックセンターへ突進しで購入したのだ。
大東京のど真ん中で農業のコアな部分を考える・・・面白い!

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都会のメガ書店散策はやはり愉しい。
かつては神保町で平気で6、7時間立ち読みした猛者な私。
飽くなき知識への欲求と支える強靱な体力と精神力。
「ホンズキ」と改名しようか。


さてホントにコメ作りどうすっかな・・・止めっか。


コメをやめる勇気

コメをやめる勇気

  • 作者: 吉田 忠則
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2015/01/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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