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その後の勉強(2)・・・『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』 [-2020本(思想・啓蒙)]

 その時、日本は“三分割"されるところだった―。

 「原子炉が最大の危機を迎えたあの時、私は自分と一緒に“死んでくれる"人間の顔を思い浮かべていました」。
 食道癌の手術を受け、その後、脳内出血で倒れることになる吉田昌郎・福島第一原発所長(当時)は、事故から1年4か月を経て、ついに沈黙を破った。覚悟の証言をおこなった吉田元所長に続いて、現場の運転員たちは堰を切ったように真実を語り始めた。
 2011年3月、暴走する原子炉。現場の人間はその時、「死の淵」に立った。それは同時に、故郷福島と日本という国の「死の淵」でもあった。このままでは故郷は壊滅し、日本は東日本は汚染され、北海道と西日本に「三分割」される。
 使命感と郷土愛に貫かれて壮絶な闘いを展開した男たちは、なぜ電源が喪失した放射能汚染の暗闇の中へ突入しつづけることができたのか。

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 「死」を覚悟した極限の場面に表われる人間の弱さと強さ、復旧への現場の執念が呼び込む「奇跡」ともいえる幸運、首相官邸の驚くべき真実……。吉田昌郎、菅直人、班目春樹、フクシマ・フィフティ、自衛隊、地元の人々など、90名以上が赤裸々に語った驚愕の真実とは。
 あの時、何が起き、何を思い、人々はどう闘ったのか。ヴェールに包まれたあの未曾有の大事故を当事者たちの実名で綴った渾身のノンフィクション。
[Amazon商品紹介より]

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訪問から惹き付けられたので、
『いちえふ』等で勉強したが、
さらに深く知りたくて本書を。

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いたる所で涙無しには読めない。
様々な立場の人々の証言が重い事実を伝える。
吉田元所長のリーダーシップはもちろん、
その他の現場の方々の決死の行動に、
頭が下がるし感謝は尽きない。
素晴らしい英雄たちだ。
原発電力に恩恵を受けている、
日本国民は必読!

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豪放磊落で親分肌と云われた吉田元所長だが、
2013年7月9日に58歳の若さでこの世を去った。
原子炉の暴走とは、悪魔の連鎖を生み、
日本の壊滅に至るものであった。
その極限状態の現場にあって、
陣頭指揮をとり続けた氏のストレスは、
想像以上のものであったと思われる。
事故と闘いつつ、官邸や東電本店とも闘い、
やがて病魔に襲われた・・・。
ただただ、ご冥福をお祈りいたします。

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本書は昨夜7/9に読み終えた。
奇しくも吉田元所長の7回目の命日だ。
何か意味があるのかな?
妙な紐付けを考えてしまう。

兎にも角にも、おかげさまで、
私は毎日平和で平凡な時を迎え、
野良仕事に勤しむことが出来る。
今日も感謝です <(_ _)>
仕事がんばろう!

[実録 福島第一原発 88時間]


死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発 (角川文庫)

死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発 (角川文庫)

  • 作者: 門田 隆将
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/10/25
  • メディア: 文庫



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