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秋のWCS2013(3)組合作業にて [2013農の作業]

政府の減反廃止や補助金のカット等のニュースで賑わってこの数日だが、
形骸化した組織や利権をむさぼる団体にもメスが必要なのでは?
また中途半端な気持ちで“農業”に向き合っている人には決断の機会かも。

そんな中で組合のWCS作業に追われている。

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和牛飼育農家はそれぞれにWCS用稲を作付けし、収穫しているが、
他農家は減反の一環でWCS転作していて補助金を受け取っている。

その他農家の稲WCSを、和牛農家が中心で組織化し収穫作業をしている。
ただでさえ専業農家が少ないので組織は3軒のみなのだが・・・。

作業機械もべーラー、ラッパーは組合組織として購入しているが、
トラクター、トラックは自家のものを持ち寄りだ。
そんな中で昨日は我が家のトラクターが故障し、業者へ入院してしまった。
これで組合作業も遅れるが、我が家自体の作業も滞る。

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しかし転作される田んぼは様々に条件の悪いところが一般的だ。
ドロドロと深いところ、水が掛からず生育の悪いところ・・・

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狭い農道で、かつ遠い、積み込み作業も大苦労など不便なところのオンパレード。

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作業が捗らない時には、つい愚痴ってしまう。
「いったい何のために、誰のためにやっているのだろう?」 と。

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田んぼを、
「作らしてやっている!(鼻息大)」
「貸してやっている!(鼻息強)」
今から20、30年前の親が現役バリバリの時代は、
地主はそんな意識が当たり前であった。

しかし現在は農家の高齢化が進み、後継者もいない家がほとんどで、
完全に買手・借手市場に180°変わっている。
でも、未だに前述のような感覚でいる人は非常に多い。
この5年、10年先はどうなるのか考えているのだろうか?

哀しいものだ。

時代は大きな曲がり角に突入しようとしているのに、
そんな感覚の人と話すと非常に疲れる (-_-)

組合のWCS作業でも、その象徴の一端を感じてしまう。

蛇足だが、同じような感覚で、
「この田んぼは一等地なので将来高く売れる!」
などと思っている人も多いようだ。
過疎の一途を辿る町で、町自体の存続も怪しいのにいったい誰が買うの?

ひゅゅううう・・・と秋風が冷たい (ノД`)


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