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飼料米サイレージ調製のデモンストレーション2015 [2015べご=和牛作業]

繁殖牛コストの中で大きいのは飼料費だが、
これを自家調達できるようになれば経営は大いに助かる。

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昨年より政府は稲作では飼料米を作れ!と鼻息が荒いが、
明確な市場競争があるわけでなく補助金立ての収入となるなれば、
とても安心して経営できるものではない。
しかしこれが畜産農家なれば事情は異なる。
昔からの農業=耕蓄連携の理想的な循環環境となれるから。

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そんな背景の中で先日、その飼料米によるサイレージ調製の、
デモンストレーションが我が家で行われた。

刈取ったばかりの米を、
籾殻を脱皮し破砕する機械が持ち込まれた。
プロトタイプのような華奢な感じが可愛い (*^_^*)

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飼料米と云っても専用品種ではなく、
ただの飯米=はえぬきで50a弱を作付けしていた。
生育実作業としては防除を行わないだけだ。

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乾燥させない刈取ったばかりなれば水分が多くヌメヌメだ。

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フレコンバックに試験量が溜まったならば、
トラクターで吊り上げて移動させる。

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次は乳酸菌等の添加剤をまく。
本当は均一に拡散させるためには、
フレコンバックへ溜まる際に同時に投入できればベストだが。

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そして次はいよいよ最大の難しい工程で真空パッキングしたい。

まずはビニール口を束ねて掃除機でエアーを吸い出す。

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いよいよ頃合いに掃除機口を抜き、
その際にエアーが流入しないように一気に口を紐で締める。
相反する作業なので人力では複数人作業でないと出来ない!

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そして袋口を縛り完成。

これはサラ時代の懐かしい、
製品の真空パッキング工程での掃除機で吸うは同じで、
ヒートシーラーで一気に熱圧着の作業が懐かしい。
(ちょうど大きさも同じくらいなのであの設備が欲しい)

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そんなデモなので関係機関より見学者も来所だ。
私も最初は珍しくて面白かったが、
如何せんいつもの習性で最後は飽きてきたかも (^_-)

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翌日は2号農大時の恩師と我らのみで、
地味に作業を行うのみ。

いつか現実に作業を導入するとなれば、
規模に合った能力の機械、設備等を設置することになる。
こんな程度は1人作業で行いたく、
なれば最大の課題は真空パッキング工程だ。

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今回は最終的に約3t確保だ。
濃厚飼料代替なので、これに不足成分のタンパク質
(ふすまと豆かす等)を給与させることになる。

さてさて美味しく食べてバシッ!とナイスバディになるか?
・・・とそれはそれで愉しみだ。

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斜陽の米価なれば稲作経営の危機感は払拭できないので、
いまこそ我が家は耕蓄連携で乗り切る道が残されている。

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健全に上手く乗れそうだが、またまた設備投資か・・・。
まったく頭痛が痛い (-_-)#


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