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家族経営協定調印式 [-2020イベント(農業)]

先月から準備を進めていた家族経営協定だが、昨日ようやく調印式を済ませ締結に至った。

父親は認定農業者なので様々な優待措置を優先的に享受できる立場だが、
そろそろ本格的に私に代替わりすべく、まずは私を含めた共同認定者として進めたい。
そこで条件として家族経営協定を締結する必要があったのだ。

家族経営協定とは、家族全員が意欲と生き甲斐を持って農業経営に取り組めるように、
将来の目標、役割分担、就業条件など仕事と生活について文書で取り決めることだ。
しかし私はこんなものは全くのナンセンスで、あくまで認定農業者の資格要件でしかなく、
大事なのは役割分担の明文だけであり、他の内容に興味は無い。
息子の時給制を取り決めたら息子が俄然働き出して両親は嬉しい悲鳴!売り上げアップ!
などと締結事例を紹介されたが・・・そんなレベルで話されると情けなくなる。

役場にて第三者立ち会いのもと調印が行われた後は軽く談笑したが、
ほとんど父親がアレコレと言いたい放題で、
現在の農政への不満や「最近の若い連中は働かない!」などと相変わらずの調子だ。

いつまで経っても子どもは心配の種でしかないのも親心なのだろう。
私に不安を持たなく立派に自立した姿を認めた途端にボケたりされるのも困るので、
しばらく大石内蔵助のように昼行灯を演じ続けよう、などと密かにカッコよく誓ったりする。

P1170373.JPG

この日問題と思ったことは、我が町の締結件数が私たちで4、5件目であることだ。
1件目は確か10年以上も前にスリムビューティーな九十九匠会長一家の締結様子を
町の広報誌でみた記憶があるが、それからわずか数件のみ。
それは継続できる専業農家がこの町は4、5件しか存在しないこと
=この町の農業の衰退は容易に想像できるからである。
第一は自分の心配だが、同時に憂えることでもある。

世の中の仕組み=農政が劇的に変わらないと、
これから新規参入で稲作や畜産で生計を立てられるほど、この世界は甘くない。
ビジョンなくTPPなどと言い出す政治=政治家主導のこの国は相変わらず不安だ。

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呼延灼

家族経営協定調印締結おめでとうございます。

>=この町の農業の衰退は容易に想像できるからである。
>第一は自分の心配だが、同時に憂えることでもある。

まさにその通りなんですよ。
兼業が殆どを占める状況で、純然たる農家というのは片手で数えられる
程度という現状を一体どれほどの人が認識しているのか?

農業を取り巻く環境を議論する前に、担うべき人材をどのように確保し
育てて行くかの事が最優先事項なのにと思うのですが…。

また飲みながらでも話しましょう!


by 呼延灼 (2011-02-04 07:57) 

ほらっちょ

>呼延灼さん
貴公のスリムビューティー&好戦的な勇姿は何年前だったかな?
以来4、5件目と改めて紹介されてガッカリしたな。
ここは企業城下町なので兼業で食べられる特殊地域だ。
それは個人はもとより「町」がだ。
しかし世の中は急速に変化を続けている。
つねに後出しじゃんけんの待ち姿勢では負けるぞ!

ということで私なりに行動を開始してまする。
by ほらっちょ (2011-02-04 08:34) 

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