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仏様のように寛大な私 [-2012旅行]

雨で仕事が無いことをイイことに、お隣新潟県の日帰り温泉で遊び惚ける私。
そこは新潟名勝100選に選ばれた “ 八木ヶ鼻 ” の絶景を愉しめる “ いい湯らてい ” だ。
常の行動圏内を外れた、遠くへ行きたい!のだ。

81.jpg

その帰路の阿賀野市、旧安田町の、
磐越自動車道の安田IC至近のR49とR290の交差点にて、その惚けた事件は起こった。


雨が降りしきる17時近くで既に辺りは暗く、クルマのライトの乱反射で運転も神経をすり減らす。
2車線道路を左折するべく左側を走り信号機が赤となったので徐々に減速して停止したところ、

・・・ボゴン

と軽く鈍い衝撃を感じた。
瞬間は、チビふたりが後部座席で騒いでいるのかと思ったが、どうもおかしい・・・
直ぐに、

「あ!追突か!?」

と、ドアを開けて後方を確認すると軽トラックが異様に近づいている。
?? 雨ゆえに一旦ドアを閉めて考える・・・。
どうみても軽トラックの追突らしいが、
衝撃が小さいとは云え、一応外観確認は必要だろう。

と、雨の中で面倒くさいが再びドアを開くと、
そこで軽トラックは初めてバツが悪そうに1mくらい後退した。(直ぐに退けよ!)
青信号への切り替わりを心配しつつ、外へ出て、
そそくさと後部ボディの状態をギロリと確認するが、特に大きく凹んだとか傷は無いようだ。
(夕暮れの雨の信号待ちなれば小さいかすり傷まで確認する気は起きなかった)

しかし、その軽トラックは加害者のくせに、なぜに追突を気にしない!?
軽くムカッ!とし、降りようともしない軽トラックの運転主へギロリと視線を向けると、
自分の親のような年齢で、見た目風情は悪くなさそうな田舎の素朴なオヤジだ。
そして突然に、右手を自分の顔の前で左右させたが、その意味するところは、

「大丈夫、大丈夫、何でも無いよ、問題無し ♪ 」

というような仕草を、惚けた顔で数回繰り返す。

「・・・・・・」

急停止したわけでもない私は明らかに被害者なのだが、
加害者という立場を気にもしない(或いは気がつかない?)、
あまりに堂々としたオヤジの惚けた仕草、応対に、

「なぜ、そっちがそーする!?」

と怒りよりも呆れてしまい、急に体から力が抜けてしまった・・・。
こんな遠い異国の地で、雨の夕方で、交通量の多いこんな所で、
オヤジの名前や住所などを聞くことも億劫であったので、そのままにして車中へ戻った。

「あー、面倒くさいし、赦す!」

やがて信号が変わり、左折してR49を阿賀野市中心部(旧水原町)へ向い始める。
このようなことは、相手が悪ければモメにモメるところだが、
幸いに、仏様のように寛大な私ゆえに、オヤジも助かったことだろう、むしろ人助けだ。
ご年配は大事にしよう! うむ、良いことをした = 一日一善!
そんな満足感と軽い脱力感で、ミラーでふと後方へ目を向けると、
その後も引続きオヤジの軽トラックはチンタラと付いてくる。

「また何かやらかすのでは・・・(汗)」

なぜか妙なプレッシャーをビンビン感じてしまったりする=何で私の方が・・・(泣泣泣)
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