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水口廻り2012(2)愉しいプチ土木 [2012仕事・作業]

さて水口廻りだが、水路より畦を切りそのまま入水する田んぼが多くある。
その場合の水の仕切りが肥料袋を数個利用するが、
前述のとおり直ぐ劣化する肥料袋から脱したいし、
そもそも畦が切られていると、自走草刈機が進めないなどの難点がある。
そこで、以前から考えていた塩ビパイプを埋め込むことを実施する。

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そのような箇所は自分の持ち田んぼに多いので、今後のことを考えれば尚更のことだ。

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この田んぼは(コンクリート)マスで仕切り板を利用すれば入止水できるが、
出口にエルボーを取り付けて、その角度調整により水量を調整しやすいのがベストだ。

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水路と圃場面の落差がほとんどない田んぼが多いので、
水量調整のエルボーは水路内に設けることになる。

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その日は4カ所の工事を行い夕暮れで終了と、
ふと横に目を向けると、以前より問題である水路より田んぼへ水が溢れる箇所が気になる。
曲がり角ゆえに、それなりの水流がぶつかり畦が削られやすく弱々しい状態だ。

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そこで直江石堤信玄堤のように石を積んで補強することにした。
お疲れ具合のところで周囲より石を探して運搬するのはキツいが、
石組みはお城の石垣積みでもあるようでけっこう愉しい。

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古来より治水は生産性向上により国力増強を図る統治者の最重要課題のひとつである。
ゆえに直江兼続も武田信玄も腐心したのである。
そして、私も・・・「ほらっちょ、暴れ川を制す!
と、脳天気な自己満足で今宵も美味い酒が飲めるわい・・・ガハハ!

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さて翌日も数ヵ所の工事を行うが、水路下流側では条件が厳しく頭脳フル回転。
特に水路より圃場面の方が高い田んぼがあり様々に細工を施す。

入水面確保のために、後方に仕切り板を入れる細工を施す。

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もっとも厳しい最下流の田んぼは塩ビパイプを完全に逆勾配施工となった。

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ところで、水路に沈んだ入水口では渦が発生しており、ボケ~っと見ているとなかなか愉しい。
パイプ位置をいじったりすると渦が2つ発生したりして、その原理を考えつつ・・・呑気だ。

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当日は水路の水量も増えていたが、ほらっちょ堤の効果は・・・ん、畦上面を水が超えている。

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さらに石を追加して上面には土を盛り補強を行うが、
何れはパワーショベルで屈強な畦を作らねばなるまい。

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と、そんなこんなで満足する作業であったが、
入水口にコーラ缶が入り込み、田んぼへ水が掛かりにくかった!などのドラブルもあった。
実際にやってみないと判らぬことが多く、現在早くも改善点を挙げると、
 ・パイプ径をもうワンサイズ大きくした方が良い。
 ・水路内でのパイプ入水向きは流れの後方側からが良いかも。
 ・ゆえに付随して仕切り板も位置を後方へ変更すべきかも。
などとベストを目指すにはパイプ自体の微妙な位置変更=施工やり直しとなるが、
他の問題抽出のために、まずはしばらく様子をみることとする。

そして父親にも数ヵ所ダメ出しされていたりして、凹んでいる私でもある・・・(合掌)

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