SSブログ

稲藁再利用作戦(2)干し藁 [2011農の作業]

牛の保存食としてWCSのみでは不可なので干し藁も必要だ。
例年稲刈り中に、コンバインで素直に稲藁を結束して田んぼへ立てて乾燥させ、
その後トラクターで四角く結束して運搬、保管する作業を行っている。
しかし、それなりに手間が掛かることも問題だ。
  例年方式の作業風景 → 干し藁集め2010 from 百勝将軍残日録

39.jpg

そこで、先日は稲刈り直後の稲藁はWCSとしてみたが、
今回はその稲藁を好天続きの数日間放置して乾燥させてから回収すべく試してみることにした。

40.jpg

この場合の稲刈りでのコンバイン運転時の、ひと工夫が以下だ。
 ①刈取り高さを通常より高くする=通常の2倍の稲株高さ。

41.jpg

 ②稲藁の切断長さを通常の「短」から「長」へ切替えて、長めに排出する。
これらにより地表面からの通気を図り乾燥を促進させる、という狙いだ。

42.jpg

仕上がりは、コンバインの旋回角部など厚い部分は乾燥が完全ではないが、
田んぼのほとんどを占める長いストレートの薄い部分は、それなりに乾燥していて良好だ。

43.jpg

翌日は雨予報なので回収を急ぐが、
乾燥した稲藁は軽いのでロールベーラは上手く吸い込めず悪戦苦闘だ。

44.jpg

30ha田んぼで約20個は確保できそうだが、遅々として進まず焦ってしまう。

45.jpg

高い稲株もロールベーラ通過後は通常の高さとなり、翌春の荒起しでも問題なかろう。

46.jpg

しかし田んぼの柔らかい部分、コンバインが旋回した所などは泥を混ぜてしまうので回収不可で、
厚い未乾燥部分も不可で、それなりに多く残ってしまう。
このまま翌春を迎えては、
長い稲藁は田んぼへ鋤き込みきれないので “ 秋ぶち(秋の荒起し) ” が必要かも。

47.jpg

父親が突然に思いつき、今年から試してみた方法だがなかなか良い=親父やるわい。
頑固者だが創意と工夫の実践姿勢は素直に見習うべきだろう。


例年の小さな稲藁ブロックは、人間が手でも運べるので手間が掛かるが保管の小回りが利く。
しかし大きな団子は不可なので保管場所が限られるのが悩みの種だ。

48.jpg

牛舎小屋の1階一部に保管すべく、
整理整頓という言葉にほぼ無縁な無法地帯を片付ける時間も相当だ。
狭い所を職人技でトラクターにて積み上げて保管する作業も手間が掛かる=
=人間の体力的には楽だが時間は要する(泣&焦)。

49.JPG

こんな鬼気迫る作業中に、突然にプロンパが現れて籾殻を今すぐ運搬してくれなどと言いやがる。
私は翌日の雨予報前で忙しいのでパワーショベルもダンプトラックも貸すので自分でやっていい、
と促すが、何だかんだ言って「出来ない」と言う。
その甘えるプロンパに、人の好い父親はついに請け負ったりする。
その時間が取られて、結局予定の回収作業は終わらず、翌日から雨となった・・・。

仕事の邪魔をしているということが気付けないヤツはどこにでもいるが、
まったく、どいつもこいつも・・・ でもドイツ代表は好調だ・・・ちゃんちゃん。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント