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地域防災講習会 [-2013地域活動・行事]

3/13(日)は地域自治会主催の防災講習会が計画予定どおり開催された。
東日本大震災により騒然とする中だが、幸いにも我が町は地震の被害はほとんど無く、
停電も無く生活に影響が少なかったことと、こんな時こそ防災意識の高まりも後押ししているようだ。

対象は地区住民全てだが、
もちろん震災により親戚、知人などと連絡が取れず不安な方々へ強制するものでもない。
ゆえに結果的に予め組織として役割の決定している人々が中心となっての開催となった。

消防署小国分署より協力をいただき、地元公民館が会場だ。

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内容は、①一般家庭での火災に対する防災対策と初期消火についての講話、
②心肺蘇生法とAEDの取り扱いについての救急救命実技だ。

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①の講話は分署署員の講師T氏によるが要点を以下にまとめる。

1)権限、役割の明確化
  地域での自主防災組織において、日頃から自分が所属する役割を自覚していて、
  具体的にどのような行動をとるのか、指示は誰から、報告は誰になどを知っておくこと

2)パニック心理と平常心の心理
  “ パニック心理 ” は慌ててしまい頭が真っ白になり冷静な判断、行動ができなくなることで、
  非常時に混乱する状況は各位も想像がつくことで、対処も想像がつこう。
  実はやっかいなのが “ 平常心の心理 ” だ。
  これは、「今まで何も無かったから、今回も安泰だろう」、「過去にも何だかんだ言っても、
  身の危険は無かったのだから、今回も大丈夫だろう」という楽観的な心理に基づくもの。
  ゆえに平時の備えは物心ともに希薄で、非常時でも、その認識が甘く行動が遅くなり、
  結果的に「逃げ遅れ」などで最悪な被害に遭う率がパニック心理以上に高いかもしれない。
  要は「慌てすぎ」と「冷めすぎ」だが、適度な中間の意識が重要とのことであった。

3)パニック心理に陥らないために
  周囲がパニックになり自分も流されそうになった時に、
  「身近な弱者を助けることを意識すべし」とのことであり、分署員教育でもなされている。  
  しかし我々一般市民は非常時に急に意識できるものではないので、
  平常時、日頃から弱者(子ども、お年寄り、障害者など)に気遣う習慣を持つことかも。  

4)家庭での火災報知器の取付けについて
  なぜ寝室に火災報知器設置が義務付けられているか?
  寝タバコなどで火災が起きやすいからではない。
  家屋のどこかで何らかしらの原因で火災が発生した場合、
  睡眠中は気づかず、逃げ遅れることにより死亡する危険を回避するためである。 

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②の救急救命実技は心肺蘇生法とAEDの取り扱いについてを参加者全員で行った。

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心肺停止後6分30秒以内が勝負だ。
その時間以内に専門家の消防隊、救急救命隊員が到着する保証はどこにもなく、
身近な人が、目の前で急速に命の灯火が消えてゆくとこを傍観してはならないとのこと。
勇気を出して最低でも “ 胸骨圧迫(過去名:心臓マッサージ)” を実施してほしいとのこと。

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講師のT氏曰く。
「人工呼吸は、救急救命員という使命においても、自分も人間であるから様々な感情、恐怖を
抱いてコトに当たってきた。しかし人工呼吸ができれば他の大抵のことは何とも感じない、
むしろ自分は何でもできる、という自信を持つほどの行為だ。」
・・・と、力説されていた。

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また最後に、
傍観者ではなく当事者意識で勇気を出して!
・・・と、重く耳に残った。

繰り返すが、今回は東日本大震災という非常事態の中での開催となり、
より現実的で身近な意識で集中できた貴重な講習会と思う。

辛いことは無いに越したことはないが、ことに臨んでは逃げずに勇気を持ちたいものである。
講師をはじめ小国分署の方々、ありがとうございました。


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東日本大震災は報道で徐々に実態が明らかになるにつれて心が痛み気が重くなります。
犠牲者の方々のご冥福を深くお祈り申し上げると共に、
被災者の方々が、少しでも早く普通の生活ができるようになることを願い止みません。

被災地で活動している担当者、ボランティアの多くの方々、
福島原発では命がけで対応に当たっている職員の方々に敬意を払います。

そして私は今日も、自分が出来ることを実施します。
(この記事はこのような時ゆえに、少しは役立つかも知れぬと思い投稿しました)
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