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干し草集め2011(2)泣きの保管作業 [2011農の作業]

干し草作業は保管作業が昔から嫌で苦痛であった。
暑い外気に比例して小屋の2階の室温は想像を絶する暑さで、
その中での作業は消耗戦以外の何ものでもなく、気力と体力を通り越して禅問答を繰り返してしまう。

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まず干し草団子を電動チェーンブロックの所までトラクターで運搬する。

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そして電動チェーンブロックで2階へ上げる。

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2階ではゴロンゴロンと転がして横、或いは立てて保管する。

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蒸し蒸しと暑くてたまらず窓から顔を出して深呼吸をして、つい禅問答をアレコレと始める。

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やがて1段が埋まってきたら2段にするべく、
干し草団子にロープを掛けて手動チェーンブロックでエイコラ ♪ ヘイコラ ♪ と吊上げる。

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これが結構に時間を要して体力ゲージを一気に奪い去る↓
1段目の上に立つだけでも暑さが全く違う! 脳天がクラクラして思考停止も時間の問題だ↓

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2階は電動チェーンブロックの上下開口部の他にカッターの開口部もあり、足元は超危険だ。
暑さと消耗でボーッと注意力が散漫になり落下の危険性があるが・・・問題は常に先送り万歳。

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そんな大汗で鬼気迫る or 幽鬼な姿を住人ネコが見つめている。

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へろへろ作業と禅問答をあざ笑うかのようにチョロチョロとし挑発してやがる。

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あまりの暑さに耐えきれず扇風機を持って来ると、少しは体力ゲージも回復するような気がする。

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雨予報だったので約40個を何とか全て2階へ保管が終了した時は既に20時前だ(泣)

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禅問答の結果・・・今日も私は自分に克った、合掌。
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干し草集め2011(1)小阿弥陀地区にて [2011農の作業]

この時期は干し草集めも忙しい時期だ。
特に8月第1週に開催される町民花火大会の打ち上げ場所の小阿弥陀(こあみだ)地区では、
それまで作業を完了させる必要があるのだ。

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小阿弥陀地区は広い! 上段部は約3町歩(3ha)=3反部田んぼ約10枚分で、
下段部は約5町歩(5ha)=3反部田んぼ約17枚分=学校グランド2ヶ所は優に取れる広さ。


まずは生い茂った草をカッタートラクターで刈り倒し、放置乾燥させてから団子状に丸ける。
そして運搬、と何台もの機械を使用するために人も要するので共同作業で一気に進めるべきだ。

・・・しかし、この忙しい時期に扁桃腺炎で5日間も戦線離脱してしまい皆に迷惑を掛けた ↓

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そこで復帰初日から全力投球=病み明けは徐々にリハビリで体を慣らすなど甘い状況では無い。

この猛暑の中で汗は滝のように顔面から体中を流れ、
干し草クズや埃が肌にチカチカと不快な作業が、実は私の嫌いなトップランク作業だったりする(泣)

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さて、その午前中は先日まで仕上げた残りの干し草団子を運搬だ。
扁桃腺炎で傷めた喉に再び埃で刺激を与える・・・柔な泣き言は言い出せない闘いは始まっている。

ダンプトラックには無理やり9個載せる豪快さ・・・グラグラと揺れる砂利山道だが、それがどうした?

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とにかく干し草団子は実家まで運搬することだ。

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午後は残りの場所で作業を再開して小阿弥陀地区での全てを終了させる。

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1列に集められた干し草はWCSで活躍したロールベーラで丸める。

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私は草団子をトラクターで運搬してトラックへ積み上げる。
とにかく早く上手く作業を進めるべく、余裕のない緊張感の連続でキリリと気持ちも引き締まる。

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ピストン輸送で2軒(我が家ともう1軒)へ行ったり来たり。

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実家の小屋界隈の土地は決して広くないので大きな機械、モノの作業は神経を使う。
小屋や果樹にぶつけた! 堀に落ちた!などの事故はあってはならないので。

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何とか今日産まれた約40個の干し草団子の運搬は無事に完了した=18時半頃か?

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これから数台の機械を両家へ運搬撤収してこそ全ての作業は完了する。

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夕暮れの中を町内を行ったり来たりして、やがて暗闇となり運搬も完了して帰宅は20時前だ。

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正直言って病み上がりにはキツかった。
しかし、試合に出れば全力プレーは当たり前が仕事の流儀であろう。
とりあえず今日は終わったが、本当にキツいのは翌日だ・・・。               (つづく)

PS.
花火大会会場ゆえに不発弾云々の話が懐かしい。
わずか5年前だが、あの時のオヤジはもう亡くなった・・・ふと時の流れを感じてしまう。
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害虫防除2011(1)青虫 [2011農の作業]

5日間も寝込んでしまったので、遠い過去の作業のような気がする。

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田んぼでは様々に何かしらの虫、生き物が確認できる。
山間部という環境の影響か、それらは多く発生するが、やはり害虫には手を焼く。
まずは青虫による食害が稲を一見するだけで確認できる。

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体長およそ10mmの青虫の食害は特徴的で、このような形に食い荒らすので台形食害という。
青虫は3世代に渡り発生するとのことなのでやっかいだ。
夜に耳を澄ませばあちこちでサクサク♪ サクサク♪ と食べる音の大合唱が聞こえる。

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最も被害の大きいところは、こんな状況だ。

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葉が見事に食い荒らされて “ 線 ” にようにチョリチョリとなっている!
このようになっては穂も餌食になってしまう、というか穂も出ない?

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そこで “ ジョーカー ” にやっつけてもらうことになる。
中身は同じだが販売会社がコロコロと変わりラベルも変わることが目視管理的には良いかも。

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そして汗ダクの作業の中での、人工の小さな虹にささやかな浪漫を見つける。

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被害傾向は毎年同じ場所であるが、何かしらそれなりの理由があるのだろう。

風通しなどの影響は病気などにも現われるが、やはり平野部の方が害は少なく生育しやすいかも。
しかし山間部は質の良い水と空気、寒暖差などにより良い品質を生み出すトレードオフの面もある。
でも大圃場化、集約化など作業効率は断然平野部である。

・・・今日も堂々巡りだ。
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肥料振り2011 [2011農の作業]

7月下旬は追肥(おいごえ)の時期だ。
上手くゆけば収量アップと食味向上が望めるが、下手をすると倒伏などの危険性もある。
実はここが判らぬことだらけで頭を悩ましている。

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具体的には生育診断(生長具合)が判らない。
生長具合により施肥適期と使用量が決定されるべきだが、今の自分はできない。
まずは親に従って摺り合わすのみだ。

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動力散布機での作業は如何にムラ無く散布できるかだが、これが難しい。
散布機と肥料で約30kg弱は決して軽くなくて、傾斜や段差、凸凹の畦で軽くふらついたりする。
田んぼを何枚もこなすと結構な重労働だ。

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ゴムの緩い靴下は長靴の中でズレてしまい足の踏ん張りを阻害して不快だ。
潔く脱いで裸足で作業を継続する・・・こんな靴下履くなよ!

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この追肥作業においての生育診断と散布作業は課題だらけ=登竜門?

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しかし難しいゆえに、やり甲斐もある!
・・・と、ポジティブなことでヨシ! ・・・と、しておこう♪

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デントコーンの種蒔き2011 [2011農の作業]

減反の畑に牛用飼料のデントコーンを植えた。
今年は遅れに遅れた今頃なので秋の収穫に不安はあるが、植えぬとは云ってられないし。

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既に草が伸び放題で酷い畑であったので、自走機で草刈りを行い、トラクターで丁寧に耕し、
と例年以上に手間と時間が掛かってしまった。

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昭和の香り漂う種蒔き機ごんべえが今年も登場。

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手押しでモコモコと進めるが、草が引っ掛かり気持ち良く前進できない↓

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およそ2mおきに草を取り除くので立ったりしゃがんだりの動作が辛い↓

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その後に肥料を散布する。

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約2反部の畑は片道約60~80mほどか? これを1m間隔で往復するのだ。
この日は曇り空ゆえに気力体力充実ゆえに1時間半ほどだが、炎天下では2時間以上要する↓

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すぐさま除草剤を散布する。

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約2反部の畑を3箇所だが、周囲の草刈りから始まって大変な時間を要した。

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何事も適切な時期があろうが、これも遅い春の影響だ。

昨年のゲリラ豪雨と異常に暑い夏、今年は遅い雪融けと早すぎる梅雨明け・・・
今後も、わけの判らぬ気象と闘わなければならないようだ。


そんな、いっぱいいっぱいの仕事の中なので、ゴミを発見するとメラメラと怒りが込み上げる。

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お前の家の周りにカップラーメンの容器が捨てられていて気持ち良いか!?

・・・と、いうわけだ。
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夏の草刈り2011(5) 田んぼは完了 [2011農の作業]

本日も真夏日の中で草刈りに邁進中!

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農作業の事故で最も多いのは刈り払い機作業なので、暑さによる注意力低下を留意しつつだ。

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ちなみに、ショルダーストラップは汗にまみれてオヤジ天然塩が吹き出している。

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約70枚の田んぼの第1回目の草刈りは今頃ようやく終焉しようとしている。

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が、最初に刈ったところが既にそれなりに伸びているのだが・・・(泣)
ラジオではしきりに「7/20まで草刈りを終了すること」と呼びかけているが、
どんな状態で終了と云うものか?

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17時半の列車が通過したら、もう1時間の気合いブースト。

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毎日2リットル程度の給水をしているが、ジュースやスポーツドリンクのみでは具合が悪くなるので、
半分は糖分と塩分の無いお茶系を飲むことにしている。
このような状態なので体の保水量が多くて普通の生活でも汗ダクの毎日だ。

次はビニールハウスや自宅周囲の草刈りもしなくては=闘いの終焉無し。
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夏の草刈り2011(4) 炎天下にて [2011農の作業]

現在草刈りを進めているところは、今シーズン初めて刈るところなので凄まじく伸び放題で酷い。
本日も無理やり自走機を操るが、通常の手軽な状態よりも3倍は疲れるかも(泣)

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そしてほとんど刈り払い機で仕上げることになる。

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炎天下で滝のように流れる汗と給水のサイクルの早いこと早いこと・・・熱中症が怖い。

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そんな中でふと目につくアヤメは、普段は辛気くさく好きでは無いが、こんな時は十分に癒される。

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18時過ぎにようやく陽射しも柔らかくなり涼しくなると体も息を吹き返す。
我が家の仕事の流儀= 暗くなってから、もう1時間 でラストスパート。
今日も己に克ったのぉ・・・♪

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ところで先日父親がトラクターでの草刈りでミスをした。
この電話線の補助電柱(写真内右側)に勢い誤りアタック!

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なんと半分近くまで切っちゃった↓

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そこで父親は大人らしくNTTへ連絡を入れたところ、
「どうも、わざわざご連絡ありがとうございました。」
と非常に丁寧に対応されたことに、気分が良くなっているように見受けられた。

でも賠償はあるはず=世の中そんなに甘くはないよね↓

夏のWCS作業2011(2) ジャングルからの生還 [2011農の作業]

WCS作業の終盤で、湿地でロールべーラトラクターが埋まり動けなくなりピンチ!

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90馬力の大型車輌はもちろん、ロールベーラも大型ゆえの重さで腹まで埋まった。

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47馬力の別トラクターで牽引救援へ向ったが、同じく足が取られて引っ張れない!

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そこで約50m離れた農道から牽引することにし、
かつ、もう一台の47馬力トラクターで直列にそのトラクターを牽引する作戦とした。

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90馬力トラクターを正対した正面から引かずに、農道との位置から斜め方向引きであったが、
逆にその方が腹を引っかけ続けず、片輪でも上がれば脱出が容易であろう、
との熟練の野生の勘の見立て通り、見事に一発で脱出に成功した!

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そもそも、そんな危ない場所に突進しなければ良いのだが、
実際に突進しないと判らないのも事実だ。
その前のカッタートラクターや私のトラクターなどは車重が軽いゆえに問題は無かったし。

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見よ!この勇姿=まさにジャングル、密林からの生還だ。

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ランボーもびっくりだな♪

夏のWCS作業2011(1) 最強チーム見参! [2011農の作業]

以前のブログでは " ラッピング ” と口語表現していたが、
(けっこう前からだが)ここではブログ性格上、正式に " WCS ” と表現する。
 WCS : ホールクロップサイレージ : 発酵租飼料 ・・・ 通称白い草団子♪

今回は何年も放置されているらしい約2haの草ボウボウの転作地にて作業を行う。
トラック1台を含めて計8台の機械を5人で操りWCSを製造する。
これら機械の移動だけでも大変なことだ。

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ここは田んぼとしての利用から何年経過したのだろう? 
畦や水路が痩せてしまい、基盤整備を実施しなかったことも加えて区画自体が曖昧で、
トラクターの運転において最悪は転倒なども有り得るので、最初は慎重に・・・ぶっ飛ばし刈る(笑)

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2台のカッターで草をなぎ倒す。

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その次は、その草を1列に集めるのが私の仕事だ。

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次のローラーべーラーが作業しやすいように、巧く円ルートを描き、一筆描きが理想だが、
田んぼの形や湿地などは無視するために、必ずしもそうは成らないが。
加えて何年も放置されてきたので地面は凸凹ゆえに、運転・操作はけっこう頭脳を要する。

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次は90馬力トラクターで牽引されたロールベーラによる梱包だ。

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いつもの専用ロールべーラでよりも大きい団子が産まれる。

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その草団子をトラクターで凸凹圃場、曖昧な畦、水路、農道を荒々しく越えて豪快に運搬する。

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次のサイレージ製造場所へ集めるのだ。

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草団子はトラクターに連結したベールラッパにてサイレージへと変身する。

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フィルムでくるくるゴロン!とWCSの出来上がり。

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これをトラックへ積んで各々の家へ運搬するのだ。

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雨が降る前に、とにかくネック工程の運搬を急ぐべく、あるモノから積んで引き揚げる。

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何れもプロ職人の手際の良さで瞬く間に2haを1日で終了=まさに最強チームなり。
さすがに全ての機械を引き揚げた時には、軽く雨に叩かれた19時半近くになったが・・・。

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我が家も2台分の22個を確保し保管する。

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そこは我が家の茶の間から毎日見張れる場所だったりする。

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5人で8台の機械作業ゆえに、1人複数台を操る多能工でなければ全体の作業は捗らない。
歴戦の強者な先輩方はトラクター移動ひとつ見ても、段差の越え方などは上手なものだ。
私も見て真似てスキルアップ・・・
このような集団作業時に役立てるように日頃から備えなければならぬ。
毎回同じようで、実は微妙に違う仕事は愉しいものである。

だからちゃんとやれ!  しっかり、あの、やれよ!  (そして・・・自分が終わります チ~ン♪ )

夏の草刈り2011(3) 嫌なこと [2011農の作業]

草刈り邁進の日々だが、ひとつ嫌なことがある。

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もともと、ニョロニョロする蛇は好きではない・・・というか、かなり怖い↓
とにかく畦には蛇が潜んでいるが、ボウボウの草の下ではなかなか気付かない。
ゆえに草刈り機で蛇を引っかけることがしばしばだ。

蛇は恨みを持つものゆえに生殺しにしてはいけない 

自走草刈り機は3枚歯ゆえに引っかければ確実に切断され即死。
しかし刈り払い機では半切断の場合も多くピクピク・・・などと。
その場合、恨まれるのは怖いので、心外だが意を決し・・・ズバッ!と殺す。
そこに死骸を置き去りでは次回にも目にするのが嫌なので、
またまた意を決して恐る恐る死骸をつまみ、ポイッ!と目に付かない所へ放る。
あ~仕事とはいえ凄く嫌な展開だ。

特に “ 黒いヤツ ” など目にした時には、背筋がざわざわと鳥肌が立つ=冷却効果とも云える。

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我々が生きるために、この仕事はしなくてはならない。
決してキミたちを害する気持ちなど毛頭無い。
頼むから危険な気配を察して安全なところに逃げてくれ!

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ついでの嫌なこと・・・
この時期は草刈りが盛んなので水路や水門に多くの草やゴミなどが流れて来て引っ掛かる。
取り除くべくそれらを持つと、たまに、ブニョ♪ という柔らかい感触のモノを感じる時がある。
その正体は・・・ネズミの死骸だったりする(泣) うげぇ~↓

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アウトな仕事や生活にはこのようなことは宿命とも云える。
だから逃げずに向き合うしかない。


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