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稲刈り2011(1) 最終章の始まり [2011農の作業]

先週まで暑いと思えば今週は寒いという激しい寒暖差は、病弱(軟弱)体質な私には辛い時期。
いつの間にかススキも秋らしい風情を演出している。

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自宅分のWCS作業が80aほど残っているが、後日の天気予報を睨んで稲刈りを開始した。
深く柔らかい地盤のやっかいな田んぼのモチ(ヒメノモチ)40aを雨前にやっつけてしまうのだ。

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午後の遅い時間でもヤンマー製4条刈コンバインで瞬く間に刈取りは終了する。
草も少なく地面も固い状態なれば楽なものだ。
程なくドラマチックな良い感じの夕暮れとなる・・・いよいよ今年の最終章が始まる。

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計3台保有するコンバインだが、清掃・メンテナンスもそれなりの時間を要する。
特にクボタ製4、5条刈は古いので老朽化が激しく、管理もいい加減だったりする適当さのツケが。

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5条刈はウルトラオンボロの中古で確か100万円強で手に入れたらしいが、
いざ戦場へ赴けば何年も望外の活躍ぶりでコストパフォーマンスは世界最高レベルだ。
・・・しかし、ボロい。
揺動装置のゴムシールなどの交換は容易だが、
車体中央の中心部のエンジン回りのVベルトの亀裂を確認できたが、我々では外せない場所だ。

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ヤンマーコンバインは常に私が操り、
クボタコンバインは父親が1台を使えれば良く、1台は予備だ。
4条刈が藁の結束装置付きなので、藁確保の時は必須となるが。
基本的に刈取りは今年も2台=A・セナとA・プロストのダブルエース体制 だ。
   (誰もが知っている “ 絶対的ダブルエース ” が他に思いつかなかった・・・古くてスンマセン(ペコリ))

いよいよ収穫という最終章=総決算が約1ヶ月の長きに渡り始まるのだ。
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コンバインのネズミ [2011農の作業]

西日本など温暖地域では既に稲刈りが終了したところもあろうに・・・未だ開始もしていない。

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自宅前から望む田んぼでも朝から稲刈りに励む様子が伺えるが、
その人達はお昼=食事も休憩もとらずマシーンのように延々と作業を続けているようだ。
・・・たぶんサイボーグかMIBのように宇宙人かもしれない。

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WCS作業に追われる日々だが、早朝などにコンバインの清掃とメンテナンスを行い備えてはおく。

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最近の機械はメンテナンスし易いようにツールフリーで随分と細かい所まで開放可能で助かる。
昨シーズン終了後に清掃はしておくのだが、実はシーズン開始直前の清掃が非常に重要だ。
それは冬期間にネズミが入り込み悪さをするからだ。

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揺動装置を取り出すと、やはりこのようにネズミが巣を作っている。

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清掃と注油などメンテナンスを行いつつ、機械のしくみ・概要を思い出したりする。
操作も忘れていることが多く、
いきなりオーガ(籾排出エントツ)操作を誤り、小屋の外壁へぶつけてしまった!
(「ああぁ!やばっ!」 と、思う瞬間に金縛りでガン!・・・窓ガラスでなくて良かった(汗))
その機械操作のシーズン開始当初はよくあることだが、それに慣れてはイケない(喝)。

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ところで、その前のある日、何気にコンバインのこき胴部を開けてみると・・・

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やはりネズミの巣があった。

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すると、傍から3匹のネズミが飛び出したが、私が顔を近づけても恐れもせず居座っていた。

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そんなずうずしいネズミの姿を見て、ある逸話を思いだした。

中国古代の戦国時代末期=秦の始皇帝による天下統一直前のこと・・・ その始皇帝の宰相であった李斯(りし)は楚の人で、 当初は郷里の役場に勤める貧乏な小役人であった。 ある時に二匹のネズミを見て思った。 一匹の厠のネズミは人の姿に怯えながら汚物を喰らい、 もう一匹は食料庫のネズミで有余る食料の中でずうずうしく暮らしていた。 それをみた李斯は、人間も住む場所によってその価値が決まるのだ、と思い、 一念発起して勉学に励み、ついに秦の宰相にまで上りつめた。
                                       ・・・ 司馬遷 著 『史記』 より

その逸話を知ったとき、若き私も厠のネズミでは嫌だと思いそれなりに過ごしたつもりだが、
今の自分はどうなのか、あの頃を振り返りつつ今を照らし合わせると懐かしい気持ちになる。
この心のゆとりがあるはずなのに、なぜ焦ってオーガをぶつけるかなぁ=やはり小役人?
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秋のWCS作業2011(4) [2011農の作業]

台風一過で中断されたがWCS作業は続く。
その雨模様の合間をみて臨機応変に出撃するが、
その日は18時前から=暗くなってから30分でも進めたく出動したりもする(鬼)。

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早朝の朝仕事でも出動したりする(鬼)。

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稲が朝露ではロールベーラーが詰まりNGが大半だが、その日は風があり露も少ないのでGO!

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日中は夏か秋か判らない陽射しが降り注ぎ、暑かったり涼しく快適だったりと服装も難しい。

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突然に黒い雲が湧きあがり雨を恐れさせるが、あっという間にどこかへ消えたりと・・・大自然よのぅ。

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そして今日も、はみ出し野郎で恐る恐るR113を流れに乗ってブッ飛ばしマス。

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団子下ろしで気合いの人力もガス欠気味なのでパワーショベルで豪快にやっつけます。

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夕方はベールラッパによるフィルム梱包だが、
老朽化した機械の調子が悪く出力不足なので、くるくる ♪ 回転が異様に遅く終いには止る。
そこで私が全身で一緒に回すので作業は非常に疲れる(泣)・・・これは筋トレかシゴキか?

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50個終了するのに、およそ2時間強を要するので疲労困憊バタンきゅ~↓だ。
夜もランニングし易い涼しさだが、とてもそんな元気は残っていません(泣)

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まだ1/3かも=我が家分の終了まで、あと1週間は要するかも。

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周囲はチラホラと稲刈りが始まっているが、兼業農家の1ha前後の作付け程度なれば余裕だろう。
専業大規模農家の九十九匠会長宅も始めたようで、それは少し焦るかも。
おいおい、ゆっくり行こうぜ=ゆとり教育よろしく10月末日に共に手を繋いでゴールしようよ♪
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秋のWCS作業2011(3) [2011農の作業]

稲刈り前に出来るだけ稲WCS作業を進めるべく、
夏が戻ったかのような暑さの中を気合いと根性で見えない敵とも闘う。

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幾度となく紹介しているが、WCS製作には2種類の機械=方法で行っている。
①刈取り・固体化を一気に行うWCS専用ロールべーラ機
  + フィルムラッピングを行う専用ベールラッパ機
②何れもトラクターへ連結する、ロールベーラ(生・乾燥の草・稲対応)機 + ベールラッパ機

①は組合の共用機で、②は個人の所有機だ。
仕上がりのWCSのサイズが異なり②の方が①の1.5倍以上あるかも。

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改めて②の工程紹介。

  (1)カッター連結のトラクターにて稲を刈り倒す
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  (2)キュウソク(漢字が解らん)機連結のトラクターで1列に集め並べる
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  (3)ロールベーラ連結のトラクターで固体化する
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  (4)固体をトラクターでトラックへ積み込む
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  (5)荷台よりハミ出し番長よろしく、トラックで勇壮に炎の運搬
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  (6)保管場所の脇でフィルムラッピングを行うために、固体を作業しやすく1列に並べる
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  (7)トラクターの馬力をそのままに力強くベールラッパ機はくるくる・・・
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  (8)ごろん!・・・と立ち並べる賢さ
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  (9)保管場所へトラクターで積み上げる
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で、やはり秋は日が短いので、真っ暗の中でのスパート作業となる。
フィルムに傷を付けて穴を開けてしまわぬように慎重、かつ、素早いプロ職人技なり。
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やっかいなマメの木 [2011農の作業]

通称 “ マメの木 ” は正式にクサネムという。
この種が玄米に混入すると幾多の工程でも除去が非常に困難で、
このまま炊飯すると飯が黒色になるという問題となる。

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ゆえに稲刈り時にコンバインで刈り取らないように、事前に地面から引っこ抜く対策しかない。
生長すると1m以上にもなるので発見しやすいが、稲穂より短いと隠れてしまい見落としなどが起る。
非常にやっかいな雑草だ。

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稲刈り前に田んぼを回り引っこ抜ければよいが、WCS等でなかなか余裕が無いのだ。

仕事は探せば幾らでもあるものだ・・・などとは少々呑気か?
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秋のWCS作業2011(2) [2011農の作業]

その翌早朝に、我が家の前の空き地を父親がパワーショベルで凸凹を均している。

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地面が凸凹ではWCSを積む作業自体が困難なことと、保管中に崩れる心配があるからだ。

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程なく均し終える職人の技だ。

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さて、その日中は私が独りでフィルムラッピングをし、積み上げを行う。

今回なぜ田んぼでフィルムラッピングを行わなかったかと云うと、
フィルムを掛けての、田んぼからの運搬、積み上げ・下ろし回数が増えるに連れて、
誤って穴が開くリスクが増えることを回避するためだ。
また、田んぼに保管や放置しておくとカラスに突かれて穴が開けられるし!

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その場で最も効率的な作業レイアウトや動線を考えることは愉しい=好きなのだ。

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作業を行いつつ、アレコレと微妙に最適化を図る=自画自賛の域へ。

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最後の積み上げでフィルムに傷を付けて穴を開けたりしては元も子もないので緊張して慎重に・・・。
(いつも間にか自然と息を止めて、ん~~~~~ホヘェ~! と、やや窒息気味に)

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積み上げは、画面右側の段差部に転落しないように、微妙に左側に傾斜を付けて保管する。
平らに積んだつもりでも、数日すると稲団子が発酵しながら馴染んで変形を起こし不安定になるので、
敢えて見越して平地側へ加重するように図るのがコツだ。

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さらに3段目には4個に股掛けして積むとベストだ。

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独りで地道に、いちいち移動乗り降りしての作業では遅々として半日ではこんな程度だ。

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ロールベーラで紐が半分しか掛からなかった出来損ない稲団子は・・・ジブリのお化けのようだ。

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なぜか午後は父親が参上して作業は格段に捗る。

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しかし、やはり田んぼで直ぐさまフィルムラッピングするに比べて作業時間を費やす。
今回は約500mしか離れていない地元だったから良いが、
2~3km離れたメイン=大面積の松岡地区ではどうするか? う~む、一長一短だ。

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とにかく稲刈り前の大仕事が始まったのだ。
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秋のWCS作業2011(1) [2011農の作業]

先週後半より、いよいよ転作田んぼの稲WCS作業が始まった。
   稲WCS : 稲ホールクロップサイレージ

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今回は稲団子をその場でフィルムラッピングせずに、我が家の前の空き地に運び、そこで行う。

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父親がロールベーラで刈取り、作成した稲団子を私がトラクターとトラックで運搬する。

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空き地では人力でトラックより転がし落とす=結局いつも最後は気合いと体力だ。

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辺りは、すっかり秋の陽射しと涼しい空気が漂っている。

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仕事後半はロールベーラの調子が悪くなりペースダウンを余儀なくされる。

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思いのほか手間取り、瞬く間に周囲は暗くなってゆく=秋を実感。

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何とか騙し修理で刈取りは完了したが、フィルムラッピングは出来ず翌日にお預け。
雨対策でブルーシートを掛け終わったら本当に夕闇・・・まさに、暗くなってから、もう1時間!

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その翌日も田んぼでトラブルが起きて仕事が遅れてしまい、
結局、先月の花火大会同様の、その夜のお祭りの巡視をサボってしまった・・・スイマセン。
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干し草集め2011(4)最後はゲリラ豪雨 [2011農の作業]

町内北部五味沢地区、りふれの隣りにて知合いの干し草作業の応援だ。

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そこへ町内へのインターンシップとして、夏休み中の大学生が3名ほどが来た。
山形市出身の法政大の男子、東京都出身の明治大の男子、熊本県出身の東北芸工大の女子。

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農作業、しかもマイナー作業を田舎の奥地で・・・どのようなことを思ったものか?
私はちゃっかり短い空き時間に語り合ったのだが、各自のしっかりした考えに感心したりする。
その意欲、覇気を社会に出ても持ち続けて欲しいものと願って止まない。

毎日、特に人との出会いでは刺激の少ない環境にいるゆえに、この若者たちに刺激を受けたかも。

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何とかその日のうちに作業を完了して帰路に着くが、町内中心部では大雨に見舞われた。

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干し草団子を急ぎビニールハウスへ保管させたいが、
降り続く大雨の中で上部団子1個を気合いの人力で転落させて、
ダンプトラックを狭いハウス入口に接触させないように慎重かつ急ぎ後進させる。

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僅かな時間だが私も干し草団子もズブ濡れなほどの豪雨だ。
転落させた干し草団子を急ぎ転がしてハウス内に移動させたとたんに・・・雨が止んだ!(怒)

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雨は、あっという間に激しく降ってきて、あっという間に上がったりする。
その度に仕事や行動が振り回されて消化不良の日となることが多い時期とも云える。

昨年の今頃は猛暑であったが、今年は雨でジメジメとしていて、何れも気乗りは難↓
“ 雨が好きだ!” という元気な友人よりパワーをいただき今日もパラダイムチェンジ!・・・かの。
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害虫防除2011(2)カメムシ [2011農の作業]

米が実っている最中に、
籾殻の外側からクチバシを突き刺して中の乳液を吸い、斑点米を作る犯人はカメムシだ。
斑点米は等級を落とす重大な要因でもあるし、
色彩選別機を通す必要があるので余計な経費も発生させてしまう。

カメムシ被害を押さえるには、好物のイネ科の雑草などが畦に無いことが望ましく、
必然的な畦の草刈りだがに規模が広く、他の作業にも追われるのでなかなか思い通りに進まない。

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そこで風の影響が少ない早朝と夕方に農薬散布にて駆除を行っている。
日中にお盆のイベント、夜は呑み会が続こうが、翌早朝には気持ち悪くともゆくのが漢なり。

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風が無ければ日中でも出撃してみるが、間断的ゲリラ雨に襲われることもしばしばで良くない。
雨で薬剤が流れ落ちるので意味を為さないのだ。

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最近は気紛れな天気が恨めしい日が続く。
自然は厳しいといつも実感。
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干し草集め2011(3)大淵地区にて [2011農の作業]

地元の大淵地区でも干し草を集める。30aの転作田んぼで楽勝のはずだ。

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べーラーで約700×300×300(mm)のブロック状に結束する。

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ところが超ポンコツゆえに直ぐ故障してしまい結束作業時間は3倍も要したかも(怒)

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とにかくブロックを6個にまとめて、それをトラクターで一気に運搬してトラックへ積み上げる。

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結束の調子が悪いので積み上げは難航して、最後はフニャフニャのグラグラで崩れそうだったが、
職人のロープワークと超ノロノロ芋虫プロ走りで何とか騙して小屋まで無事に運搬終了。

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この後に降ろしただけで壊れたブロックは半数以上で、
直ぐに牛の餌に早変わり=全く保管性とは無縁な干し草であった・・・やっぱ、なんか疲れたな。
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