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乗用チェーン除草機(1)初陣 [2017稲作作業]

ことの始まりは遊び心。
チェーン除草ってどうなのだろう?

我が家もヒエで悩む田んぼが多く、
食用米はそれなりのリソースで対応するが、
稲WCSは移植後に一応除草剤を散布するが、
その後にリソースを注ぎ込むことは見合わず、
あとは為すがままであった=ヒエぼうぼう。

廃車の田植機が出た時に、
業者さんと雑談をしていると、
「チェーン除草機はウチで東置賜地区に、
 数台の改造実績があり、
 ヒエへの効果はしっかりとありますよ。」
改造価格はそれなりの単焦点レンズほど=
=即決し、その場で改造をお願いしていた。

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そして今期田植え終盤のとある日に納車。
「おおっ!」それらしい勇姿にワクワク感 (^^)

しかしエンジン整備にもコストが掛かったゆえか、
請求価格は高級単焦点レンズほどに倍増!?
「ええっ! 嘘つき・・・(×_×)~(--#) 」
しかし赦す、私は心が広いから (^_-)
「右の頬を打ったら、左の頬も打ちなさい。
 でも反射的に勝手に反撃したらごめんなさい」

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さてチェーン幅は5.1m。
6条幅は1.8mなので1.8×3=5.4mとなり、
6条3台幅より30cm狭いのみで、ほぼ同等だ。

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水平制御のUFO機構だが、
ユニットの重さに負けて自動では効かず、
手動で調整すべしとのこと。

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片側負荷でも手動で問題無しを確認だ。

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チェーンは下部も横に繋がっているが、
この辺も数台の実績のノウハウなのかも。
注意はチェーンを下げたままバックすると、
タイヤで踏んでしまうので気をつけて下さい、と。

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そんな程度で操作は特に問題は無いようで、
実践あるのみ・・・ドキドキわくわく♪ (^_-)

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しかし!その機械操作は問題無いが、
判らぬは田んぼ内でどのようにコースを取るのか?
植えた田んぼなれば無駄に走るは避けたい。
一般的な30m幅の田んぼを、
6条機幅を基本に図に描いて考えてみる。

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ふむふむ・・・中央2往復に周回脱出で済むようだ。
しかし最後の乗入れ口への脱出はどうする?
ああ、片側を折りたためば良いのか d(^^)☆

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しかし、そもそもチェーン除草は判らぬことだらけだ。
周囲にこんなことをしている人は居ないので、
その東置賜地区の農家さんのところへ行き、
教えて頂ければ良いのだろうが、今は余裕が無い。
そこで同じく乗用チェーン除草機で有機米を栽培している、
FBの農家友達 滋賀県のTさんへ教えを乞うた。

・コース取りは幅が広いと大変なところもあるが、
 現場では臨機応変に、度胸一発で。

・除草時期は田植え後、5日目を目安にしているが、
 最後の代かきからの日数も考えねばならない。
 その後は、1週間から10日後にかけて3回ほど。
 根が伸びてしっかり根付いたヒエには、
 チェーン除草は無力になるので早めの対応を。

・チェーン除草だけでは必ず草が生えてくるので、
 エンジン付きの田ぐるまも一度使っている。
 最初の頃は、チェーン除草だけでよかったのだが、
 だんだん田んぼにタネがこぼれて雑草だらけになる。
 水持ちが悪いのなら、チェーン除草より、
 田ぐるまタイプの方がよいかもしれない。

などなど・・・Tさん、ありがとうございました <(_ _)>

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さていよいよ実践日。
Tさんの教えでは移植後5日目とのことだが、
3日間雨風で寒い日が続いたので、
苗の活着を考えて7日目とした。
「苗が抜けないか凄く不安・・・ (@@;)」
まずは小渡地区の、
人目に触れない30a田んぼでコソコソと。

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人生初の経験に本当にドキドキだ。

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適当に位置を決めて、唸るエンジンでいざ前進!
恐る恐る後ろを振り向く・・・
・・・・・・・・緊張感はMaxに・・・。

「おおっ、苗は抜けない!」
かなり感動 。゜(゜´Д`゜)゜。。。。
書籍等では知っていたが、
やはり自分の目で確認することは重い。

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満々の水面が津波のように押してゆく。
これは愉しいかも♪
どこからかサザンが聞こえてくるぜ。

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特に出入り口の拘らない田んぼなので、
堂々と真ん中寄りを脱出。
ついに初体験やっちまったぜ (^_-)☆

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大量の藁屑と少々の苗が。
そのうち死体も引っかかるかも。

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トラックへの積載は視界良好で容易い。

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足元の使わない条止めレバーが邪魔だが、
取外しは面倒そうなので、
レバー自体を根元からディスクカッターで切断してしまおう。
安全第一は勝利への必須条件 (`へ´)フンッ

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さて次が本番と位置づける地元地区の田んぼだ。
通行の多い幹線道路脇なので、
ヒエぼうぼうが恥ずかしかったのだ。

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しかしこの約20a2枚の田んぼだが、
上の四角形はよいが、下は鍵形で、
しかも乗入れ口は中央部という困ったところ。

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まずは四角形は度胸一発で位置を決める。
植えた苗をどうしてもタイヤで踏むことに、
最初は非常に躊躇いがあったが、
ヒエぼうぼうのままとどちらが良いのだ?
と稲WCS用の気楽さもあり、割り切って猛進!


こんな所かな、こんな感じかな、
と若葉マークは曖昧さを抱き前進。
そして最後の脱出へ。

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この短い作業時間の中で、
折らなくとも脱出出来そうなことに気付くが、
ここはやはり出来るだけ苗を踏まないコースを。

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問題は次の鍵形だが、ここは現場の野生の勘で。

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実際に次のように走ったのだが果たして・・・。
まずは何事も経験を積むステップとして。

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翌日は濁りも取れて、タイヤ跡が見える。

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曲がる度にタイヤで掘り起こされる泥(土)だが、
直ぐさまチェーンで均されるので思ったほど気にならない。

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自分で考えて、やってみることに価値がある。
本当にヒエはどうなるのか?
今は面白半分気分だが、この経験は、
食用米の有機、無農薬等の高付加価値品への、
技術取得の一端とも考えられ、それもまた面白い。

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まず今は単純に作業自体が愉しい。
早く次の1週間後が来ないかと云う気持ちは・・・

カノジョができて、
初デートは凄く愉しかった。
次も早く逢いたい、
会いたい、逢いたい、会いたい[ハート]
来週の日曜日が待ちきれない♪
・・・という気持ちに酷似だ (*^_^*)

(そして前夜はドキドキわくわくで眠れず、
 いざ当日は寝不足でパワー半減してしまい、
 思ったよりも愉しめない、というパターンね)


さて調子に乗って対象田んぼを追加し、
それは松岡地区の50aの1枚を。
また今度は作業の様子を、
俯瞰した動画撮影を試みてみるか。
遊び心全開で (^_-)☆            (つづく)



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