露地プール育苗へ（10）世の中そんなに甘くない

さて奥側の500枚だが、
その日は暑く風も強いので、
水分は瞬く間に失われる。

まずラブシートを剥がして、
水分補給だが一部生育の怪しい箇所が！

「何でこんなのになっちゃったの？」
「神への祈りが足りなかったのかな･･･」
「いけませんね、祈りなさい、信じなさい」

と普及課の先生と話していると、
明日の朝は霜予報と発令が！

そこで入水して苗を守るべく、
急いでプール製作へ取りかかる。

そして出来たところから順に入水だ。

この生死の境を彷徨う苗たちは、
一旦冠水で夜半早朝を過ごし、
日中に排水して酸素を供給だ。

GW開けても霜とは泣きが入る。

しかしこちらは2ブロックに、
変な苗を作ってしまった （×_×）
生死の境から帰還して欲しいが･･･。

一方最初の500枚は全く問題無し。
この差は育苗機とその後の放置の、
初期生育の違いかも知れない。
要比較検証だ (-_-)

また手灌水では追いつかず、
枯らしてしまった反省も。

そしてその生育の遅く種の目立つ箱は、
スズメの餌食となり悲惨だ。

一度寄ってくると、他も襲われる。
そこで対策を考えるが、
もうキラキラテープ等の設置にも、
時間を割けないので放置と決断だ。
それを犠牲に寄せておけばヨシと。

その数日後夕方、田んぼより帰還すると、
会長がネットを掛けていた。

これは逆効果だ。
スズメたちは良い苗の方へゆくので。
そのまま犠牲に寄せておけば良かったのに。
まったく余計なことをしやがる。
そのままにしておけ、と言ったのに。

最初の500枚で喜んでいたが、
後の500枚は散々な結果となった。
世の中そんなに甘くないを実感 （×_×）

しかし考えようによっては、
良いも悪いも経験値として貴重だと、
前向きに自分に言い聞かせる。
全ては次回に活かすべし。
来期は目指すぜ、甲子園優勝！（？）


さてスズメはビニールハウスにも来る。

2000枚のハウスでは、
たった1枚の犠牲で済んでいる。
決してヨシでは無いけど (^_^;)

とにかく、やっぱり、
会長はやってくれるぜ (--#)
まったく油断がならん。